
発達性/てんかん性脳症・進行性ミオクローヌスてんかん
PMEという症候群は, 背景となる不均質なグループの素因性病因に起因するまれな症候群である.(1)ミオクローヌス(2)進行性の運動障害と認知障害(3)感覚と小脳の徴候(4)背景脳波活動の異常な徐波化が(5)それまで発達や認知機能が正常であった個体に現れることで認識される.光過敏性はPMEの多くの病因に共通する特徴である.家族歴があることがあり,ほとんどの場合, 常染色体潜性だが, 弧発例もある.有病率は地域によって異なり,孤立した地域や血族結婚を好む文化圏で高い.したがって,患者の地理的および民族的背景は,背景にある遺伝的原因を診断する上で重要な情報となる.PME の大部分を占めるのは, ウンフェルリヒト・ルントボルク病 (Unverricht-Lundborg disease,ULD),Lafora (ラフォラ) 病神経セロイドリポフスチン症 (neuronal ceroidlipofuscinosis, NCL), ミコンドリア病 (MERRF, POLG関連疾患, MELAS), シアリドーシスである.