アメリカ臨床神経生理学会 (ACNS) のガイドライン2016
10-20の21個の電極配置をすべて使用すること
臨床的解釈には, 双極誘導モンタージュと参照モンタージュの両方を使用すること
双極誘導では, 電極間の距離は等しく保たれるべきである
ECGを含める
参照モンタージュの代替選択肢には, Cz, AV.
乳様突起誘導をA1, A2の代わりに使用し, M1, M2として指定可能
AVでは, 眼球運動アーティファクトによる汚染を減らすために, Fp1, Fp2, F7, F8を平均から省略
【参照モンタージュ】
側頭葉てんかんが疑われる場合は, A1, A2を含むことが多いため, Czなどを参照として選択する方がよい
また, A1/A2電極はアーチファクトで汚染されることが多い
顕著な睡眠活動がある場合や, 異常が主に睡眠中に認められる場合は, Cz参照は適切ではない.
前頭部焦点は, Czよりも耳朶参照の方が適している
縦の双極誘導

横の双極誘導

Referential montage (耳朶)

Referential montage (Cz)

[Acharya JN, Hani AJ, Thirumala PD, Tsuchida TN. American Clinical Neurophysiology Society Guideline 3: A Proposal for Standard Montages to Be Used in Clinical EEG. J Clin Neurophysiol. 2016;33(4):312-316. doi:10.1097/WNP.0000000000000317]
【まとめ】
ガイドラインでも推奨されていますが, bipolar montageとreferential montageの両方での比較が大事です.
側頭葉てんかん疑いでは, Cz, AVでも評価する.
前頭部焦点の場合は, 耳朶でも評価する.
Fz, Cz, Pzや, P3, P4電極を間引かれて測定されているも散見しますが, 21個の電極すべて使用することも推奨されています.
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