Normal Awake, Drowsy, and Sleep EEG Patterns That Might Be Overinterpreted as Abnormal. J Clin Neurophysiol. 2019

図1. 後頭部徐波 (青年期)
αリズムがδ波の上に乗っている
リラックスした覚醒状態(閉眼状態)に現れ, 過呼吸によって強調されることがある
これらはαリズムと混在する不整脈的なデルタ周波数波であり(αはしばしば重畳する)
しばしば非対称的で非同期的
開眼, 覚醒刺激, 眠気はこれらの徐波を減衰させる.
小児期に出現し通常21歳までに消失する

図2. K complex
K-complexは睡眠中の二相性前頭徐波で, しばしば睡眠紡錘を伴う
両側性に広がり, 前方で最大, 500ms持続し睡眠段階N2に出現する

図3. うとうと時過同期
15歳: 短時間の覚醒後, 軽い睡眠を再開
高振幅の正弦波シータまたはデルタ活動からなり, 状態遷移時に時折ノッチを伴う
この活動は全般的で, 前頭中心領域で最大, 同期的, リズミカル

図6. 睡眠中のデルタ波
68歳の女性
筋アーチファクトが持続しているにもかかわらず眼球運動が消失, 背景周波数が遅くなり眠気を催した
リズミカルなデルタバーストが出現し, 前頭部で最大.
50歳から始まり, 特に60歳を過ぎると, 睡眠段階N1とN2でデルタバーストが多くなる
図6に示すように, 筋肉のアーチファクトがまだ残っているときに眠気が最初に現れると, このような現象が起こる可能性がある
まばたきの欠如は患者が完全に覚醒していないことを示す手がかりである

図8. Rhythmic vertex theta
1%に認める
ミューリズムと同様に運動によって遮断されることがある.

図9. Rhythmic midtemporal theta of drowsiness (psychomotor variants)
中側頭部に複数の周波数の重なりから生じる
ノッチ状の外観を示すことが多い。
見た目は鋭いが、リズミカルで進化しない
数秒から半分以上続くこともある

図10. Wicket rhythm
中側頭領域で最大となる7~11Hzのリズミカルな波
通常0.5~3秒間のバースト
片側性または両側性, 同期性または非同期性の場合がある
覚醒時と眠気時(N1)


図11. ラムダ波 (A), POSTS (B)
ラムダ波は, 三角形の形をし, 複雑な情景の視覚的走査や読書を活発に行う際に後頭部に出現
左右対称でも非対称でもよく, 通常は詳細な情報がないもの(例えば, 真っ白な壁, シート, ページなど)を見ているときに減少する
POSTSは, 後頭部の鋭敏な睡眠トランジェントが陽性
[Asadi-Pooya AA, Sperling MR. Normal Awake, Drowsy, and Sleep EEG Patterns That Might Be Overinterpreted as Abnormal. J Clin Neurophysiol. 2019;36(4):250-256. doi:10.1097/WNP.0000000000000585]
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