頭痛の診療ガイドライン2021からです
緊張型頭痛の診断基準
頭痛は以下の特徴の少なくとも 2 項目を満たす
1.両側性
2.性状は圧迫感または締めつけ感(非拍動性)
3.強さは軽度~中等度
4.歩行や階段の昇降のような日常的な動作により増悪しない
以下の両方を満たす
稀発反復性緊張型頭痛, 頻発反復性緊張型頭痛
1.悪心や嘔吐はない
2.光過敏や音過敏はあってもどちらか一方のみ
慢性緊張型頭痛
1.光過敏,音過敏,軽度の悪心はあってもいずれか 1 つのみ
2.中等度の悪心や嘔吐はどちらもない

私は良くチザニジン (テルネリン) を処方しています.
良く効く人もいれば, いまいちな人もいます.
副作用は, 眠気や倦怠感を訴える人もいるので, その場合は1回0.5 mgに減らして試したりもしています.

急性期治療でも生活に支障がある場合は, ミルタザピン (リフレックス) 3.725-7.5 mg/dayから試しています.
導入した数は少ないですが, すべて上手く行っています.
15 mg錠が一番小さく, 粉砕も可能です.
眠気が出やすいので, 少ない量で開始するようにしています.
そのため, 不眠も併存している場合には良い適応になります.
眠気が強い場合は, ベンラファキシン (イフェクサー) も良いかもしれません.
アミトリプチリン (トリプタノール) の方がエビデンスレベルは高いとなっていますが, やはり副作用を懸念してしまいます. 1例だけ使用したことがありますが, その方は5 mgで上手くいきました.
もちろん, 頭痛の感作が収まってきたと判断したら, 漸減中止を試みます.
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