視床下部過誤腫以外の笑い発作を調べてみました
Ictal semiology of gelastic seizures. Epilepsy Behav. 2023
左: 感情的な笑い, 中央: 微笑み, 右: 非感情的
Group 1 (視床下部過誤腫): 笑いだけの発作も多い, 感情を伴うことが多い
Group 2 (その他): 感情を伴うことは少ないがある, hand-to-face signなし
手顔徴候 (hand-to-face sign)(視床下部過誤腫 5人)
病因
10/23人: 視床下部領域病変
6/23人: その他焦点 (前頭葉FCD 3人, 右前頭島白質の異所性灰白質 1人, MRI陰性右側頭葉てんかん 1人, 右前頭葉海綿状血管腫 1人)
赤・黄: 右前頭葉FCD typeⅡ
紫: 左前頭葉FCD typeⅡ
青: 右前頭葉海綿状血管腫
緑: 右前頭島白質異所性灰白質
ピンク: MRI陰性右側頭葉てんかん
感情的な笑い
前帯状回, 腹側前頭島皮質, 扁桃体, 視床下部, 中脳水道周囲灰白質に位置すると推測
非感情的な笑い
補足運動野, 前補足運動野, 前頭運動蓋蓋野, 運動皮質, 頭頂皮質のネットワークを推測
視床下部過誤腫に関連する笑い発作では, 感情的な笑いが特徴
焦点てんかんの場合, 他の徴候と関連した機械的な笑いとして現れることが多い
[Mirandola L, Cantalupo G, d’Orsi G, Meletti S, Vaudano AE, Di Vito L, Vignoli A, Tassi L, Pelliccia V. Ictal semiology of gelastic seizures. Epilepsy Behav. 2023 Mar;140:109025. doi: 10.1016/j.yebeh.2022.109025. Epub 2023 Feb 11. PMID: 36780776.]
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