脳波 (若年ミオクロニーてんかん1)

EMG: 三角筋筋電図

縦の双極誘導

徐波が目立ちますが, わずかにスパイク成分を含みます.

位相反転はわかりづらい波形です.

スパイクからわずかに潜時が遅れて, 両側三角筋にミオクローヌスの筋電図を認めます.

このように位相反転がはっきりしない場合は, 全般性てんかん性異常を疑い, referential montageでも確認します.

referential montage

縦の双極誘導よりもスパイク成分がわかりやすくなりました.

やや左側の方が右側よりもスパイク成分が目立ち, 左焦点からの二次性同期化も鑑別となりますが, 病歴からJMEと診断しました.

average

全般性てんかん性異常の場合, averageにすると分布がわかりづらくなります.

SD

SDも同様に分布がわかりづらくなります.

従来の左右交互のreferential montage

やはり左右に並べ替えたmontageと比べると, 左右差がわかりづらくなります.

【まとめ】

スパイクの位相反転がわかりづらい場合は, 全般性異常を疑い, referential montageで確認する必要がある.

EEG (JME 2) の記事はこちら

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