表面筋電図: てんかん性スパズム, ミオクロニー発作, 強直発作

(A) ミオクロニー発作
(B) 強直発作: 3秒以上
(C) てんかん性スパズム: 1-3秒, 体軸筋の短時間の緊張性収縮が特徴的.
https://www.ilae.org/files/dmfile/infant-onset—japanese.pdf

ミオクローヌスは, 皮質 (20-60 ms), 皮質下 (20-70 ms), 脊髄 (100-500 ms)など発生源が異なると持続時間も異なる. 1秒=1000 ms.

A: 皮質ミオクローヌス (PME)

B: 皮質下ミオクローヌス

C: ジストニア

D: 舞踏運動

E: 本態性振戦

ジストニアは主動筋と拮抗筋が同時に収縮

振戦は主動筋と拮抗筋が交互に収縮

EEG spikeから22 msの潜時差で三角筋にミオクローヌス
[Apartis E, Vercueil L. To jerk or not to jerk: A clinical pathophysiology of myoclonus. Rev Neurol (Paris). 2016;172(8-9):465-476. doi:10.1016/j.neurol.2016.07.013]

A: 随意運動, B: ミオクローヌス

随意運動は, 筋電図で持続時間が100 msぐらい
[van der Veen S, et al. Myoclonus and other jerky movement disorders. Clin Neurophysiol Pract. 2022;7:285-316. Published 2022 Oct 6. doi:10.1016/j.cnp.2022.09.003]

【まとめ】
EEG spikeから20-60 msの潜時差で発生するsEMGのspike様波形はミオクロニー発作を疑う.
てんかん性スパズムは1-3秒, 強直発作は3秒以上を目安にする.

てんかん性スパズムは体軸筋の収縮が主体である.

ミオクローヌスは, 皮質 (20-60 ms), 皮質下 (20-70 ms), 脊髄 (100-500 ms) と場所によって持続時間がことなる.

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